書評:どんな美人もブスになる 29歳のターニングポイント(河野景子)

2021年1月10日

どんな美人もブスになる 29歳のターニングポイント(河野景子)

 

河野さんはわたしより13歳上だ。

フジアナ時代の華やかな

活躍ぶりはテレビでよく見ていたが

あまり興味はなかったので

好きも嫌いもなかった。

貴乃花とデキ婚したときも

わたしはまだ高校生だったし

「ふーん」としか思わなかった。

 

結婚後もちょいちょい

メディアに出ていたようだが

関心がなかったので

ずっとスルー。

離婚したとの報道もスルー。

 

しかし最近、離婚して2年たち

56歳で再婚したという

ニュースを見て俄然興味がわき

彼女のルーツを知りたいと

本著を手に取ってみた次第。

 

書かれたのは彼女が

結婚する前の28歳のとき。

「これから29歳になるのが

イヤでイヤでしょうがない」

と不安にさいなまれる

ところから始まる。

なぜ、そんなに29歳が嫌だと感じてしまうのか。年をとることに恐怖感を抱くのか。

世間知らずの若さゆえ、人にも何かと頼れた。お願い、というだけでたいていの人が、快く相談ごとにものってくれたし、ちやほやもしてくれた。29歳という現実は、もうそれが通用しないよ、とわたしに囁いている。

今まで甘えられていられたのは、わたしが若さにべったりとよりかかっていたからなのだ。

外見に衰えが見え始めたこと、

今までの仕事が

イージーモードだったのは

若かったからであること、

を素直に認めている。

 

わたしを含めて、大多数の29歳の女性たちは、たくさんの選択肢を前にしながら、厳しい言い方をすれば、自分のビジョンが欠落したまま流されているような気がしてならない。

みんなにいい顔をするから、友人は多い。敵はあまりいない。場あたり主義である。ビジョンがないわりにはプライドが高い。そんな感じだろうか。

29歳の女性の現実を

なんとまあシビアに

見つめているが、

他人に深入りせず

うわっつらの会話がうまいゆえに

交際範囲が広い

キャリアウーマンの描写は

ズバリ合ってるという気がする。

 

これまでに読んだ

ざんねんな婚活

合理的な婚活の作者にも

まさに同じ匂いを感じた。

その器用さは決して

悪いことでもないと思うが

どの女性も本当に

「似ってる~」と思う。

 

途中何回か

「会社は30歳前後の女性を

使いにくいと思っている」

という話が出てくる。

そういう空気を敏感に

感じての恐怖感も

あったのかもしれない。

 

結婚はしたい。けれど、妥協はしたくない。いっときの一途な恋愛感情よりも、冷静に見つめたい。でも恋愛はゆっくりしたい。

いろいろ注文は多いのだが、肝心の自分がこうぐらぐらしていては、きっと男性から見ても魅力的ではないかもしれないな、という気が、ふとしてしまった。

といったかなり

深い深い内省が続くw

 

いかに自分は恵まれてきたか

ちゅうぶらりんな人間か

と悟ったところで

「じゃあまわりの29歳の女性たちは

何を考えてるのだろう」

というインタビューに入る。

 

海外赴任先で不倫してるバリキャリ建築士、

働いても働かなくてもいい幸せな専業主婦、

ケンカが絶えない彼氏と社内恋愛してる人、

仕事にやりがいを感じてる人、

大卒後すぐ結婚してキャリアを築いた人、

20代で出産した人、

というかんじで

いろいろな29歳女性の

恋愛やキャリアについて

根掘り葉掘り聞く。

 

ただまあどれも場当たり的な

エピソードの羅列で

十人十色なので

ロールモデルになりそうな人が

見つかるかどうかは

読者次第となるだろう。

 

現にこれらのインタビューから

河野さんは何を得て

何を考えたのかの

結論は一切ない。

インタビューして

あとがきもなく終わりだ。

なのでちょっと拍子抜け。

 

冒頭の長い長い自省は

一体なんだったのかw

 

本著の出版が1993年10月。

河野さんはこの1年7か月後の

1995年5月に結婚している。

婚約時すでに彼女は

妊娠6ヶ月だった。

 

本の中で結局どうしたいのか

彼女の結論は書かれてなかったが

出版後に本気で

「結婚&出産をしよう!!」

とスイッチが入ったのは

間違いない。

 

迷える28~29歳の女性が読むと

グサグサくる本かもしれない。

30年近く前に書かれた本だが

今も昔も女性の悩みは

変わらないということが

よくわかる本。

 

 

もくじ

プロローグ

第1章 鏡の中野憂い顔の私 河野景子29歳の現在、そして未来

第2章 着地点が見つからない それぞれの”29歳”8人の証言

30歳を現実に目の前にしたら、フワッと楽になった
左内真弓さん・建築士

恵まれすぎて、何かがしたい
川本裕子さん・主婦

追いかけられるより、追いかける方が好き
綾田朋子さん・商社勤務

自然体で考えると、結婚はあまり意味がない
松沢祥子さん・芸能マネージャー

離婚を経験して、自分がようやく見えた気がする
能瀬正子さん・洋服メーカー勤務

品よく年を重ねて、仕事をしていきたい
咲田あずささん・ホステス

子供をどうするか、そろそろ選択をしなくては
中西梨花子さん・コンピュータソフト会社勤務

20代で子どもを産んで本当によかった
坂下 薫さん・食品メーカー勤務

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