手羽先居酒屋
「世界の山ちゃん
(社員170名、バイト1300名)」は
創業社長の急逝で、
専業主婦だった奥さんが
49歳で社長を引き継いで
切り盛りしてるらしい。
夫急逝で専業主婦から転身 「世界の山ちゃん」 社長(日経ビジネス 2020.1.17)
奥さんは結婚前は
小学校の教員をやっていて、
バスケットボールクラブの監督として
3回全国制覇の経験があるそうだ。
主婦からの転身とはいえ
社長としてのポテンシャルは
充分だわねw
妻が夫の事業を継承っていうと、
わたしなんかは
キャサリン・グラハムを連想する。
キャサリンの場合は元々超お嬢様で、
父が買収した新聞社、
ワシントンポストを
夫に経営させてたら
ストレスで自殺しちゃったんで
仕方なく引き継ぎましたという話だが。
この自伝はアメリカ政治史としても面白い。
ピューリッツァー賞(伝記部門)も受賞してる。
アマゾンに骨太レビューがあったので転載。
子育てにはまるで関心がなく、政治家や文化人のパトロンとして、そして自身も著述家として世界を飛び回るという自己顕示欲の塊のような母親との関係のせいもあっただろうが、著者は子どもの頃から依存心が強く、人の顔色をうかがって気に入られようとする優等生気質だったという。
結婚生活も、頭がよくてリーダーシップもある夫を中心にまわっており、彼女は完全に脇役だった。しかし、夫が躁うつ病を患った果てに自ら命を絶つという悲劇に直面し、彼女の中の何かが目覚めた。社会に資するための仕事をしたいという父親譲りの欲求は、すでに若い時分から彼女のなかにあったのだろう。
そして、エキセントリックな母や、それぞれに個性の強い兄弟たちのなかで埋もれていた彼女の強い個性が、夫という後ろ盾を失った中年期になって一気に開花したのである。
人事もマネジメントもさっぱりわからない、お金持ちの奥様が、自分の人脈や権力をフルに使ってなりふりかまわず経営が安定しない新聞社をきりもりし、さらに、ときの大統領と正面から戦う一流紙の社主へと変貌を遂げていくさまは、映画のようにドラマチックである。
(レビューリンク)