誤解されない話し方、炎上しない答え方 メディアトレーニングのプロが教える(山口明雄・著)
広報コンサルタントとして25年、
講師として延べ3500名あまりの
企業トップ経営者、役員、
マネージャーなどに
メディアトレーニングをしてきたという
広報サービスのプロ、
山口明雄さんの本。
メディアトレーニングというのは
マスコミ対応のための
話し方訓練のこと。
主に謝罪会見の演習として
多くの企業がトレーニングとして
取りいれている。
筆者いわく誤解が生まれる
最大の原因は
態度や知識不足よりも
「話し方の構造」によるところが
大きいんだそうだ。
人は話をするときつい
時系列で話がちだが、
誤解なく話すには
重要なことから話し始めるという
逆ピラミッド形式が
望ましいのだという。
婚活においても
話がわかりにくい人や
長々と要領を得ない話をする人は
チャンスをつかみにくい。
誤解されずに話す方法を
知りたい人にとっては
実践的な良書だと思う。
また聞かれたくない質問を
されたときのかわしかたも
勉強になる。
これも婚活でよくあるよね。
基本的に企業広報向けの
ビジネス書だが
日常のコミュニケーションを
円滑にする本としても
使えるだろう。
もくじ
prologue なぜ、あなたの話は言いたいことが誤解されて伝わってしまうのか?
第1部 誤解されない話し方の技術
Ⅰ 物語スタイルではなく逆ピラミッドで話す
- 逆ピラミッドとは何か?
- 逆ピラミッドで話すと、なぜ誤解がないのか?
- なぜ私たちは結論から話すのが苦手なのか?
- どうすれば逆ピラミッドで話せるのか?
Ⅱ 「リード」と「細目」に分ける
- 二段重ねの逆ピラミッド
- リードとは何か?
- 想像力を発揮させないための驚くべき仕掛けー5 W 1 H
- リード+細目は誤解を防ぐ画期的な文体
- 細目に魅力を与えるテクニック
Ⅲ 浦島太郎をニューススタイルで書いてみよう
- 浦島太郎を物語スタイルとニューススタイルで語る
- 逆ピラミッドの歴史と今後の役割
Ⅳ「誤解されない話し方」のヒント
- 「話し上手」よりも「話下手」の発言の方が分かりやすい
- 「誤解されない話し方」のヒント① 質問には本質から答える
- 「誤解されない話し方」のヒント② 「話してもわからない」を前提に話す
- 「誤解されない話し方」のヒント③ 話し相手の願望に合わせる
- 「誤解されない話し方」のヒント④ 話し相手のレベルに合わせる
- 「誤解されない話し方」のヒント⑤ 専門用語は仲間と専門家以外に使わない
- 「誤解されない話し方」のヒント⑥ カタカナ言葉、略語はダメ
- 「誤解されない話し方」のヒント⑦ 舌たらず、説明不足は誤解のもと
- 「誤解されない話し方」のヒント⑧ 「Yes、but返答法」は避ける
- 「誤解されない話し方」のヒント⑨ ぼかし言葉は極力使わない
- 「誤解されない話し方」のヒント⑩ できるかぎり比較しない
Ⅴ誤解されない話し方実際にやってみよう
- 「誤解されない話し方」の事例① プロジェクトの報告
- 「誤解されない話し方」の事例② 就活面接での自己紹介
- 「誤解されない話し方」の事例③ 謝罪記者会見での冒頭スピーチ
第2部 炎上しない答え方の技術
Ⅰ ネット炎上とマスコミ炎上
- 炎上や舌禍事件を引き起こさないために
- 炎上しない話し方・6つのヒント
Ⅱ 炎上しない「話し方」と「答え方」
- 発言と返答は違う
- 返答の基本ー返答は3つの部分に分ける
- 「困った質問」にはどう答えるか?
- キーメッセージ
- ブリッジ
- 質問に対して、ひとことめに何を答えるか?
Ⅲ 「困った質問」への答え方はこうする
①答えたくない質問/②答えてはいけない/③質問答えるのが難しい質問/④答えが誰にも分からない質問/⑤意地悪な質問/⑥「引っかけ」を狙った質問/⑦誘導質問/⑧合導質問/⑨仮定の質問/⑩曖昧な質問/⑪広範な質問/⑫質問ではないが、質問者の問題発言
Ⅳ 「炎上しない答え方」は準備が肝心
- 炎上事例に注意を払う
- 想定問答集を作る
- 想定外の質問にそなえる
- 守勢にまわらないための準備をする
- 引用されやすい、印象的なコメントを準備する
あとがき