40歳のフリーランス自営業者が
65歳まで25年間働いて
- 小規模企業共済(自営業者向け退職金積み立て制度)
と
- 個人型確定拠出年金(iDeco)
を続けた場合、
引退時にいったい
いくら受け取れるのか?
ここでざっくり計算してみましょう。
25年後のことなんて
取らぬ狸の皮算用でしかないけどね~。
ま、だいたいのイメージってことで。
小規模企業共済
満額掛け続けると、
7万x12カ月x25年=2100万
65歳で廃業して
共済金Aというプランで受け取ると
約2434万になります。
個人型確定拠出年金(iDeco)
満額掛け続けると、
6.8万x12カ月x25年=2040万
- 日本債券40%
- 日本株式25%
- 先進国株式25%
- 新興国株式10%
という超安全運用で回すと
70%の確率で2702万になります。
ということで、理論上は
総掛金4140万で
受け取りは5136万
ざっと1000万の運用益
となります。
これに1250万(※1)くらいの
節税効果をプラスすると
「実質2200万くらいの
プラスでっせ」
って感じですね。
(※1)課税所得600万の人で
年間約50万x25年の節税
どうでしょう。
悪くないのではないでしょうか。
真面目に働き続けることができ、
途中で制度が破たんせず、
極端なインフレが進行しなければ、
フリーランスでも
40歳から老後資産を作り始めても
十分間に合います。
35歳、30歳から始めれば
もっと余裕でしょう。
ただし、確定拠出年金と
小規模企業共済は
途中解約できないのが
最大のネック。
25年間、満額払い続ける
ということは
4140万自由に動かせない
というリスクをとって
2200万の果実を得る
ということでもあります。(※2)
結婚して家を買うとか
子どもの教育費がかかる予定の
ある人はそのへんを考えて
掛金を設定する
(=自由になるお金を
手元にとっておく)
といいでしょう。
逆を言えば株とかFXとか
あるいはビジネスなど
自分の才覚で
4000万の元手を
6000万に増やせるならば
共済も年金もやる必要は
まったくありませんw
ついでにいうと、老後資金作りに
民間生保の個人年金保険は
ほぼ必要ありません。
上2つにくらべ返戻率や税控除の
メリットがなさすぎるので。
お金が余って使い道がないという人は
やればいいと思いますが、
まずは小規模企業共済とiDecoを
しっかりやりましょう。
(※2)小規模企業共済には
掛金の範囲内で貸付を受けられる
「一般貸付制度」があります。
利子は年1.5%。
事業ローンとしては低金利です。
なので掛け金は完全に
ロックオンではなく
利子を払えば使えるといえます。
もしその貸付を使って
年利1.5%以上の利益を
出せるのであれば
もっと効率的に資産を
増やすことができるでしょう。