書評:婚活したらすごかった(石神賢介・著)

2021年5月4日

婚活したらすごかった(石神賢介・著)

著者が婚活を始めたのは40歳のとき。

57歳の今も婚活を続け、最近まで

デイリー新潮で婚活コラムを書いていた。

つまり婚活してるというのは

ただのポーズで

本人は結婚する気などない。

『ざんねんな婚活』の浅見悦子

さんと同じで、婚活をメシの種にしてる

ライターの本だ。

 

というクソさを差し引いても

まあまあ面白く読めた。

 

著者は160cm、70kg、蛍原徹似の

年収が不安定な男性ということだが、

ネット婚活、婚活パーティで

CA、モデル、銀ホス、声優など

錚々たるハイスぺ美女と出会い

付き合っている。

 

文章から察するに著者の

コミュ力は相当に高い。

アプリにいる男性の

上位10%には

余裕で入ると思う。

加えてデートの段取りもいい。

イタリアンやフレンチを

サクッと予約し、

「ホテルへ行きたい」と言われたら

現在地付近のホテルリストが

脳内でバババッと浮かぶ。

 

つまりここまでの段取り力があれば

スペックのない中年男性でも

美女と付き合えるチャンスは

十分あるということを証明している。

(まあでも現実はない人が大半だし

40過ぎてそれらのスキルを

磨ける人もいないだろうから

夢物語ともいえるが)

 

アマゾンのレビューには

「こんな美女ばかりと付き合って

どうせフィクションだろ」

という妬みの書き込みもあるが、

わたしは

「この著者ならありえるな」

と思った。

 

そもそもハイスぺ美女といったって

キラキラしてんのは表面だけで

情緒不安定すぎ、

認知おかしすぎだし。

蛍原似の中年男の

セックス相手として

つり合いは取れている。

だからありえるよね。

 

そして別ネタとして

若いガールフレンドが

途切れない既婚男性が

婚活パーティの”出待ち”を狙って

効率的にナンパしてる

という話もすごい。

マーケティング、ターゲティングが

しっかりできる人がナンパをすると

こうなるっていう具体例が

書かれている。

 

そんなこんなでコミュ強おっさんと

それに釣られる婚活女性の

エピソードが半分。

のこり半分に

  • 結婚相談所に積極的な男はいない
  • 海外婚活なら日本人女性はモテる

的な話がちょろっと入っている。

下記、もくじ参照。

 

冷かしで婚活してる人の

本だけあって湿っぽさはなく

面白おかしく書かれてる。

週刊誌的なノリで読める本。

婚活したらすごかった(石神賢介・著)

もくじ

序章 誰かと生きていきたい

突然、結婚したくなった
イケメンでなく、お金もない立場での挑戦

 

第1章 気がつけば彼女は四つん這いだった ネット婚活編

残るバブル期の香り
Mの客室乗務員
男の脳は女の知性に発情する
美人局ではないのか?
ぶすっと刺して!
プライドが傷つかないのがメリット
独身証明書を知っていますか?
ネット婚活は”信用取引”
「高収入」「海外駐在歴」「海外経験」は有利
は「癒し系」「甘えん坊」「ナイスバディー」を好む
ナンパ師には要注意
人は顔のない相手とは付き合わない
スタジオ撮影より旅行スナップが有利
やはり笑顔は強い
かけもちは当たり前
占い師、映像作家、中米在住......
交際一ヶ月で決断を迫られる
写真掲載のない会員に意外な”掘り出し物”も
好感度が高い「申し込み文」とは
本命の絞り方

 

第2章 刑務所の食事シーンが頭に浮かんだ お見合いパーティー編

プロフィールは自己申告に過ぎない
婚活パーティーのスタンダードとは
目の前に広がる刑務所の食事シーン
会費無料のパーティーは避けるべき
恋愛格差が目に見える
パーティーの質は向上している
公務員系のカップル率が医師系より高い理由
源泉徴収票まで提示
パーティーには中毒性があった
下心に負け、ついついブランド品を購入
銀座のホステスと付き合ったが......
幅広い世代との出会い
婚活界はおおむね「女高男低」
声優さんもいた
望むき出し系と極端な奥手の二極分化
食事代を請求してきたセコイ男
ここにもいるナンパ専門の男
婚活パーティーはふつうの恋愛の訓練になる

 

第3章 男たちはあまりに消極的だった 結婚相談所編

きっかけはダイレクトメール
お見合いにも共通する安定志向の強さ
コストはかかるが、親身になってくれる
積極的な男は存在しないのか
カウンセリングで性格テストも
三百円を割り勘した男
男は即決、女は迷う
婚活によって自分を見つめなおす
アナログ的手法のメリット
結婚相談所を選ぶ際のポイント

 

第4章 日本女性はモテすぎる 海を渡って婚活編

日本の男に見切りをつけた女たち
アメリカではネット婚活が主流
東アジアと南アメリカの女性からモテた
ニューヨークでは対面型婚活も
アジア系女性はマイナス十歳?
日本人駐在員を捕まえろ
モテすぎて自分を見失う女性

 

終章 出会いとは「仮免」である

モノは失われてしまうが......
理想の相手などいないという前提
婚活で成果を上げる三つのポイント
出会い”仮免”の段階

 

付録・超実用的婚活マニュアル

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