書評:早子先生、結婚はまだですか?(立木早子・著)

2021年8月23日

早子先生、結婚はまだですか?(立木早子・著)
2012年発行

 

前作『早子先生、婚活の時間です

の続きだ。

 

相変わらず能面ヅラの

まったりペースで

何がしたいのかよくわからない。

 

いつもパンツルックで

持ってる服は黒やベージュばかり。

化粧はしない。

「宝塚の男役になりたい」と言い、

おやつにラーメンを食べ、

一升瓶をあける酒豪。

 

そういう薄い描写を

ミルフィーユのように

何枚も重ねて自身の女性性を

徹底的に否定している。

女らしいと思われることに

強い抵抗があるのだろう。

それだけはよく伝わってくる。

 

そんな早子先生と婚活仲間たちによる

個性的な婚活男性との

エピソードが続く。

男としてというより

人としてダメなのでは?

と突っ込みたくなるような

見合い相手がワラワラ出てくる。

このへんは他の婚活エッセイ、

漫画と同じ。

 

200ページあるうち

読むべきシーンは

10ページしかない。

最後の最後で唐突に

婚活仲間の梅子先生がゴールイン。

彼が選んだ理由、

梅子先生が選んだ理由、

結婚までの過程。

とても理想的な展開で

ここだけ良かった。

早子先生、結婚はまだですか?(立木早子・著)

 

3部:早子先生、結婚するって本当ですか?(立木早子・著)

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